ホームセンターやドラッグストア、100円ショップやネットショップなどで、住宅の換気扇に取り付ける「フィルター」が販売されています。
換気扇とひとことで言っても、設置されている箇所もいろいろありますが、あなたの家の換気扇にはフィルターを設置していますか?
ネット上で調べてみると、トイレに設置されている換気扇にフィルターを付けた方がいいという意見と付けない方がいいという意見が乱立しているように見えます。
それはいったいなぜでしょうか?
ここでは、トイレにおける換気扇フィルターの有効性や適した種類などを紹介してゆこうと思います。
トイレの換気扇フィルターはつけない方がいい?
キッチン・お風呂・トイレなど、住宅のいろいろな箇所に設置されている換気扇。それぞれに微妙に用途の違いもあり、各箇所でのフィルターの必要性にもメリット・デメリットが主張されているようです。
結論から言うと、トイレの換気扇にはフィルターを付けた方が良いようです
ただし、適切なメンテナンスを行うという条件付きです。メンテナンスを怠ると逆に悪影響が出るため、「付けない方が良い」といったワードも見受けられるのでしょう。
トイレの換気扇フィルターをつけるメリット・デメリット
ではここからは、換気扇フィルター取付によるメリットとデメリットを挙げてみましょう。
トイレ換気扇フィルターのメリット
- 換気扇本体・ファンの清掃の負担を無くする(軽減する)
- 屋外からの害虫や花粉・黄砂などの侵入を防ぐことができる
- 室内のホコリや微粒子などを捕える
「清掃の負担の軽減」は、トイレに限らずフィルター全般に言えることです。
というより、ほとんどの人は、機器の汚れを防ぎたくてフィルターを検討するのではないでしょうか。
「外部からの侵入を防ぐ」という用途の中でも、特に虫の侵入を防ぐ為には、換気扇への密着度が重要になります。
隙間が出来ないよう、商品選びや取付に気を遣いたいところです。
トイレ換気扇フィルターのデメリット
- 定期的な交換を怠ると換気能力が落ちる
基本的に、フィルターのデメリットはこれに限ると思います(浴室のフィルターなどではフィルター自体がカビてしまうといったデメリットもあります)。
許容量を超えて汚れが付着したままのフィルターは換気を妨げ、トイレ内にも匂いがこもってしまうことになるでしょう。
換気扇本来の機能が失われてしまう前に、フィルターの交換を行うことが大切です。
トイレ換気扇フィルターの種類
フィルターにも素材や構造が違う、いろいろな種類のものが存在します。トイレに最適なものを選べるよう、それぞれの特徴を紹介していこうと思います。
不織布フィルター
フィルターと言って一番に思い描くのはこの不織布フィルターなのではないでしょうか。近年では使い捨てマスクの素材としても一躍有名になりました。
価格が手ごろで使い捨て仕様、交換も容易なので、取り急ぎフィルターを用意したい・メンテナンスは簡単な方が良いという方にオススメです。
汚れが激しくなると通気性が落ち、換気の機能が妨げられるので、まめな交換を心がけましょう。
ガラス繊維フィルター
油を吸着しやすく油に強いのがガラス繊維フィルターです。その特徴からもわかるように、キッチンのレンジフード用として特化されたフィルターと言えます。
金属フィルター
金属フィルターも上記のガラス繊維フィルターと同様、油汚れに強いフィルターです。
その一方で、ほこりを吸着したり匂いを抑えるような機能はありませんので、トイレに適したものではありません。
防臭フィルター
繊維内に脱臭効果がある素材が織り込まれているものを防臭フィルターと呼びます。匂いを気にする方も多いトイレには適したと言えるでしょう。
24時間換気システム対応フィルター
家の中全体の換気を促すために要所に設置されるのが「24時間換気システム」の換気扇です。
トイレに設置されているケースも多く有ります。
このタイプの換気扇に対応したフィルターは連続して長時間動作することに最適化されており、空気の流れを妨げず、かつホコリを捕え、外部からの虫や黄砂、花粉などをシャットアウトするなど、高い耐久性と機能性を備えています。
加えて消臭機能や抗菌機能も備えており、トイレに適したフィルターの中でも最上位というべき形式となっています。
トイレ換気扇フィルターの取り付け方法
いざトイレの換気扇にフィルターを付けるとなった場合の取り付け方や注意点などをまとめてみました。
トイレ換気扇フィルターの正しい使い方
フィルターを設置する前に、換気扇を清掃します。
特に、フィルターを貼り付ける箇所はしっかりホコリや汚れを落としておかないと、接着面がすぐ剥がれてしまいます。
換気扇のサイズに合わせ、フィルターをカットします。
基本、フィルターはカット可能ですが、カットできる許容範囲は商品ごとに決まっているので、購入の際にはあらかじめ換気扇のサイズは計測しておきましょう。
準備ができたら、いよいよフィルターの貼り付けをします。
感覚的に貼れるものも多いですが、念のため商品の貼り付け説明に従って貼り付けた方が間違いがないでしょう。
トイレの換気扇フィルターを内側に貼るには
トイレに限らず、前述した24時間換気システムの換気扇などには、カバーの内側に純正のフィルターが付いているものもあります。
ホームセンターやドラッグストアなどの量販店で売られている汎用品で、カバー内側への貼り付けを想定している商品は見つかりませんでした。
内側にフィルターを付けたい、もしくは交換したいという場合は、その換気扇の純正品で交換するのが安心です。
トイレ換気扇フィルターの掃除方法
カバー内側に取り付けられている純正フィルターは、掃除機などでほこりを吸いとったり、柔らかいブラシなどで水洗いすることにも対応しています。
一方、自分で購入した外付けフィルターは、ほとんどが使い捨てです。
ほこりが詰まってきたと感じたら、新しいものを交換しましょう。商品に推奨交換間隔などが記載されていれば、それも参考にしましょう。
トイレの換気扇フィルターがつけられない場合の対処法
カバーに凹凸があって貼り付けられない、ファンがむき出しである、適応サイズのフィルターが売られていないなど、換気扇フィルターを付けられない場合は、定期的なメンテナンス(掃除)で対応せざるをえません。
- カバーを外し、内部にあるホコリ受けや純正フィルターを外します。
- その奥の部分とファンのホコリを細かいブラシなどで落とします。ファンが脱着可能であれば、外した方が掃除しやすいでしょう。
- カバーやホコリ受け・フィルターなどを、ホコリを取ったうえでもとに戻します。
下にホコリが落ちないための養生なども必要になったり、なかなかに手間ではありますが、放置しておくと換気能力が落ちたり、最悪モーターの故障につながります。
定期的に掃除をしましょう。
トイレ換気扇フィルターのおすすめ商品は?
トイレで使用するのであれば、「24時間換気システム対応フィルター」がおすすめです。
24時間絶えず使用することに適した耐久性を有している他、ホコリの捕集や抗菌・消臭など、トイレに欲しい機能性を備えています。
加えて外部からの虫や黄砂・花粉などの侵入も防いでくれるなど、フィルターに期待したい効果をほぼ網羅していると言えます。
トイレの換気扇フィルターは100均でも売っている?
ダイソーやキャンドゥ、セリアなどの有名100円ショップにも換気扇フィルターは販売されています。
ただし、ラインナップはそれほど多くはなく、ご自宅のトイレの換気扇に適した商品があるかは何とも言えないところです。
運良くご自宅のトイレの換気扇に適したサイズのものが有ればラッキーです。
100円で入手できればこまめな交換も苦にならず、非常に有益な選択肢となります。
「トイレ 換気扇フィルター つけ ない方がいい」を検索する人が思う質問
まとめ:換気扇フィルターは正しく使用することが重要!
ここまで、トイレ換気扇のフィルターの有用性や種類など紹介をしてきました。
トイレに適した種類のフィルターである、
- 不織布
- 防臭
- 24時間換気システム対応
などと銘打たれているもので、換気扇のカバーに合った寸法のものを、スキマ無く丁寧に取付け(貼付け)するようにしましょう。
ホコリの吸着・外部からの不安要素の遮断など、明確な効果が期待できるかと思います。
ネットで検索すると、表題として「トイレの換気扇にフィルターはいらない」といったものも多々見られるのですが、その内容を確認していくと、「フィルターを使用した方が良い」といった結論づけがされています。
注意すべき点としては、換気扇フィルターは付けたらメンテナンス不要、放置してOKというものではないということです。
メンテナンス・清掃をラクにするものであり、不要になるものではないということを念頭に置いて、定期的な交換を心掛けつつ使用しましょう。