吹き付け塗装で外壁の塗装を仕上げる方法は過去に流行ったもので、サイディングパネルが主流となった現在はあまり行われなくなりました。
しかしながら、流行りものであるサイディングから何か個性を出したいと塗り壁で家を作るというも出てきた中で、吹き付け塗装についても過去と若干異なってきた部分があります。
こちらでは吹き付け塗装の種類と単価について新旧含めた方法をお伝えしていきます。
吹き付け塗装の種類
吹き付け塗装の種類については主に3つのタイプが過去から現在においても続いていて、さらに新しく1つの方法が加わりました。
最初にお話ししたように現在ではデザイン性を重視して塗り壁を選ぶ方がいるということで、そういった要望に応えるべく吹き付け塗装方法が追加されたこともあって、新しい方法は塗装費用が高くなります。
吹き付け塗装を価格で比較する場合には、こういった背景を知っておいてくださいね。
また従来の方法については、塗装面の粗さなどによって区分すると分かりやすいです。
次に各吹き付け塗装の価格と単価をみていきます。
なお、塗料の樹脂はウレタンを使った場合で説明していきます。
リシン塗装の価格・単価
リシン塗装は目の粗さが一番細かく、価格についても一番安くなっています。
リシン塗装の単価については平米あたり1800円ほどであり、ローラーで塗るよりも安めです。
ただしこれは塗装作業だけで考えた場合であり、吹き付けの場合には塗料がほかの家や部分に飛ばないよう、養生をしっかりしなければいけないことを考えると、同じぐらいに落ち着いてしまいます。
スタッコ塗装の価格・単価
スタッコ塗装は目の粗さが中ぐらいで、価格についてはローラーで塗るのとそれほど変わりません。
スタッコ塗装の単価については平米あたり2000円ほどですが、塗料が関係ない部分に飛ばないように養生することを考えると、実際はローラー塗りよりも高くなることも多いです。
上の写真のように色やツヤを入れることでかなり印象が変わる壁であり、昔の塗り壁のイメージが変わっている特徴があります。
タイル仕上げ塗装の価格・単価
タイル仕上げは模様が特徴的であり、価格についてはローラーで塗るのとそれほど変わりません。
タイル仕上げの塗装単価は平米あたり2000円前後です。
ただし、塗らなくてもよい部分に塗料が飛ばないように養生しなければいけない点も考えると、ローラーで塗るよりも高く付く可能性はあります。
塗り壁といえばタイル仕上げが一般的で、モルタルといえばこの模様と考える方は多いのではないでしょうか。
それほど一般的な壁なのですが、過去の印象から現在はあまり見なくなりました。
その理由は吹き付けによるタイル仕上げ塗装が劣化したときの見栄えの悪さであると考えています。
石材吹き付け塗装の価格・単価
石材吹き付け塗装は意匠性が高い(デザインが良い)吹き付け塗装方法であり、価格は高めとなっています。
その理由は何度も吹き付けを行う必要があり、それぞれの工程で技術的なレベルを求められるからです。
そういったこともあって石材吹き付け塗装の単価は10000円超、場合によっては20000円近くになることもあります。少し驚きですね^^;
ただし、石材吹き付け塗装の価格が高いということもあって同じようなデザインになることは少なく、デザインで個性を出したいということについては簡単に達成できる塗装方法です。
吹き付け塗装のメリット
吹き付け塗装のメリットは施工時間が短くて済むことです。
そのことは塗装の費用に反映され、あくまでも塗り作業だけの話になりますがローラー塗りよりも若干安くなる場合があります。
また現在外壁の主流がサイディングパネルになったことで、吹き付け塗装をあまり行われなくなったことを考えると個性が出しやすい塗装であり、さらに価格が高めの石材吹き付けを行う場合には、他の家と似ることが難しい個性のあるデザインを追求できます。
吹き付け塗装のデメリット
吹き付け塗装のデメリットは養生に時間がかかるということです。
このことでせっかく塗装自体は早く済むのに、こちらで時間とお金がかかってしまいますので、特別に吹き付け塗装の費用が全体として安いわけではないという理由になるわけです。
またローラーと違いスプレーでの塗装になりますので、技術力に差が出やすい塗装方法であるため、仕上がりに差が出やすいのも特徴です。
とはいえ近年は昔ほど難しくなくなってきたということもありますが、現在も業者によって仕上がりの差は多少見られます。
吹き付け塗装の種類と単価のまとめ
吹き付け塗装の選び方はデザイン性で選ぶ時代になりましたから、価格や単価をみながら選ぶという状況になります。
特に石材吹き付け塗装の方法については価格もデザイン性も別格で、サイディングパネル全盛期の現在でわざわざ塗り壁を選ぶという方の要望にマッチしている塗装方法であると言えます。
予算がどうしても厳しくなりますが、多少お金がかかってもデザインが大切!という方は検討してみるとよいのではないでしょうか。
以上、「吹き付け塗装の種類と単価」でした。
お役立ていただければ幸いです。