ダウンライトとは天井に埋め込む照明器具のことです。天井に収まることで部屋をスッキリと見せることができるため人気も高いですが、故障などで交換する場合にどうしたらよいかわからないという人も多いかと思います。
全国展開する大型家電量販店の「ヤマダ電機」ではリフォーム事業にも力を入れており、照明器具「ダウンライト」の交換にも対応しています。
ここでは、ヤマダ電機にダウンライト交換を依頼した場合にかかる費用や他の有名家電量販店・専門業者との費用の違いなどを紹介していきます。
ダウンライトの交換費用はヤマダ電機が安い?
家電製品の安さが強みのヤマダ電機ですが、交換費用としては飛びぬけて安いわけではありません。
後述するように、基本料金が明示されていることや馴染みの店舗の窓口で気軽に相談できることなどが、ヤマダ電機の強みと言えるでしょう。
交換費用だけで考えた場合、電気工事の専門業者に依頼した方が安くなる可能性が高いです。
ヤマダ電機のダウンライト交換
ヤマダ電機でダウンライトの交換を依頼する場合の費用や作業内容などをみていきましょう。
ヤマダ電機のダウンライト交換費用
ヤマダ電機でダウンライトの交換を行う際の費用としては、
出張費¥2,750+取り付け費¥2,750+既存取り外し費¥1,100
がかかります(いずれも税込み)。
ちなみに、交換対応が可能なのは直径150mm未満のもの、なおかつヤマダ電機で購入した器具に限り、新たな配線が必要な場合には追加費用がかかります。
また、現地調査して見積もりを出してもらうのに見積もり料¥2,750(税込み)が別途かかります。
ヤマダ電機のダウンライト価格
ヤマダ電機のネットショップ「ヤマダウェブコム」でダウンライトを検索すると、数種類しかヒットせず、またそのいずれも「販売終了」となっています(2024年9月現在)。
また、ダウンライトは基本、実店舗にも在庫が無く、カタログを見て注文する形です。
依頼可能な器具及び価格は最寄りの実店舗に確認することになるでしょう。
ヤマダ電機のダウンライト交換作業の内容
- ヤマダ電機の店舗でダウンライトの器具を申し込み、現場調査を依頼します。
- 現場調査の後、見積もりをもらいます。
- 契約し、工事日を決めます。
- 既存のダウンライトを天井から取り外し、配線を外します。
- 新規購入したダウンライトを既存の配線に接続し、天井の既存の穴に取り付けます。
※不具合時のトラブル対策として、ヤマダ電機で購入した器具に限り工事が可能です。
※既存のダウンライトや開口の状況、天井の素材や配線を確認する必要があるため、一度現地調査を行うのが基本になります。調査・見積もりの段階で費用がかかるのは前述のとおりです。
ヤマダ電機にダウンライト交換依頼するメリット
ヤマダ電機でダウンライトの交換を依頼するメリットとしては、普段から気軽に利用している店舗から工事依頼できるという点が最も大きいかと思います。
電気工事業者や工務店、リフォーム業者に頼むとなると、普段利用慣れしていない方にとっては敷居が高いです。
その点、ヤマダ電機の窓口で依頼できるのであれば気軽に相談することができるでしょう。
ダウンライト交換はどこが安い?
ダウンライト交換の依頼先には他の大型家電量販店やホームセンター、地元の電気屋さん(電気工事業者)やリフォーム業者などがあります。
どこで頼むのが安いか、公開されている情報をもとに比べてみましょう。
ケーズデンキのダウンライト交換費用
ケーズデンキの窓口にてダウンライトの交換を依頼すると、協力工事業者が現場調査に訪れます。
その後、業者から見積もりが提出され、了承すれば契約・工事となります(このあたりの流れは他の量販店とほとんど同じです)。
かかる費用としては、ケーズデンキから購入する器具の費用の他、
出張料¥2,200+取外し¥1,100~+取付け¥2,200~
といった費用がかかります。
エディオンのダウンライト交換費用
エディオンでダウンライトを購入・交換する場合、
器具の代金+取付け・取外し費¥4,400〜
がかかり、見積りは無料となっています。
また、他店で購入の器具の取り付けにも対応しており、その場合は出張料¥2,200がプラスされます。
ホームセンターのダウンライト交換費用
カインズやコーナン・DCMなどの有名ホームセンターでも照明器具の交換を行っているようです。
最寄りの店舗のサービスカウンターでダウンライトの交換工事に対応しているかの確認と見積もりの依頼を行いましょう。
相場としては
工事費¥5,500~8,800/台程度
となり、別途器具をお店で購入することになります。器具の金額は業者に依頼するよりも割高になるかもしれません。
リフォーム会社のダウンライト交換費用
リフォーム業者に依頼する場合も家電量販店などに依頼する場合と同様、実際に工事を行うのは電気工事業者になります。
業者によって金額はピンキリですが、中間マージンが発生するため、基本的には後述する照明専門業者の交換費用の2~3割増し程度の費用がかかると思われます。
ダウンライト(照明)専門業者の交換費用
- 照明器具の費用として¥2,000~10,000/台
- 取付工事費として¥2,000~3,000/台程度
- 廃棄処分費として¥500/台程度
加えて出張費・諸経費などで¥5,000~10,000くらいを想定しておきましょう。出張費は台数による変動が少ないので、一度に複数台の取替えを行う方が割安になります。
自社施工ができる電気工事業者に直接依頼することができれば、リフォーム業者に依頼する場合に比べて中間マージンがかからない分割安になる可能性があります。
ダウンライト交換費用の相場
ヤマダ電機をはじめとした家電量販店やホームセンター、リフォーム業者や電気工事業者の交換費用を紹介してきました。
いずれの数字も「最低料金・基本料金」の情報であり、現場調査して見積もりを出してもらうまでははっきりとした金額がわかりません。
実際の費用や適性価格を把握するには最寄りの店舗・地元の業者に相見積もりをとるしかないと思われます。
一般的に言われているダウンライトの交換費用の相場の参考価格としては、照明器具本体価格+工事費+既存器具処分費+出張費・諸経費で1台\20,000以上かかると考えておいた方が良いでしょう。
ダウンライトとシーリングライトの違いは何?
シーリングライトは「天井面に直接取り付ける照明器具」のことを指します。
大きさやデザインなど種類が豊富で、幅広い選択肢があります。
加えて、リモコンやタイマーなどの機能を持つものも多く、家庭用の照明として広く利用されています。
ダウンライトは「天井に埋め込んで設置する照明器具を」指します。
天井とフラットに収まり、部屋をスタイリッシュに見せることができ、住宅の他に店舗でも多用されます。
一方で1台で照らせる範囲は狭く、必要な照度を確保するためには1部屋につき複数台をバランスを考え、どこに向けて照らしたいかなどを計算して配置する必要があります。
一室の中にシーリングライトとダウンライトを併用するプランも多く見られます。
ダウンライト交換は自分でできる?
ここまでダウンライトの交換費用を紹介してきましたが、費用を抑えるために自分で交換したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、自分で交換できるダウンライトの条件と業者に依頼した方がいい、または依頼しなければいけない条件、それぞれを紹介しましょう。
自分で出来る場合
照明器具をそのままにランプ(電球)だけを取り外せるタイプの「交換型ダウンライト」は、電球や蛍光管を交換できる他の照明器具同様、自分で交換できます。
脚立等、何らかの足場上からの作業になるので、転落には注意しましょう。
また、点灯直後のランプは高熱になっている場合が多いので、消灯して時間をおいてから交換した方が良いでしょう。
業者に依頼した方がいい場合
ランプ(電球)と器具が一体になっているタイプの「一体型ダウンライト」の場合は、電気の配線工事が伴うため、電気工事士の資格を持つ人が工事をしなければなりません。
無資格の人間が工事を行うと罰金などの罰則が科せられることもある他、感電の恐れがあり、非常に危険です。
決して自分で交換しないでください。
また、交換型ダウンライトの場合でも、吹き抜けなどの高所作業になる場合は業者に依頼した方が良いでしょう。
ダウンライト交換依頼をする際の注意点
ダウンライトの交換を依頼する際は以下のことに注意しましょう。
電球・本体器具のサイズ確認
交換型の場合は口金の直径を既存と合わせる必要があります。
一体型の場合、器具の直径が既存と同じではない場合は埋込み穴に加工を施さなければならないため追加工事費がかかったり、見栄えが悪くなったりします。
基本的に器具の品番から調べたり、取扱説明書に記載がありますが、それらから確認するのが難しい場合は直接、器具の直径を測っておきましょう。
天井に断熱施工がされていないか確認
ダウンライト周辺の天井にグラスウールやブローイング、マット型などの断熱材が入っている場合、「M型」と呼ばれる断熱非対応器具を取り付ける際には一部断熱材を切断する必要があります。
「S型」の器具であれば断熱材が施工された天井にも対応しています。
賃貸住宅の場合は許可が必要
マンション、アパートなどの賃貸物件でダウンライトを交換する場合、一体型の交換工事を行う場合は大家や管理会社に相談し、許可をもらうことが必要です。
貸主負担で交換が可能な場合もあるので、忘れず相談しましょう。
なお、交換型の電球に場合は自由に交換可能です。
「ダウンライト 交換費用 ヤマダ電機」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:見積もりで料金を比較してから依頼を!
ここまで、家電量販店のヤマダ電機での工事を中心に、ダウンライトの交換について紹介してきました。
天井仕上材をくり抜き埋込みで設置するという、他の照明器具とは違った取り付け方法のダウンライトには、取り付けに関する制限もあり、現地調査が必須になります。
気軽に相談できる家電量販店の窓口はもとより、ウェブ上でも電気工事業者を検索できるサイトも存在するので、可能な限り複数の業者に見積もりをとる「相見積もり」を行ってみましょう。
料金やサービス内容、取り扱う器具など色々な違いがあると思うので、信頼がおける業者を探してみてください。